求人企業との面接で弱い部分をさらけ出す
パチンコ面接ポイント 2019/7/16
転職支援サービスでは毎月多くの方から問い合わせやご相談を受けますが、その中には時々、年齢も経験も条件としては申し分なく、とても市場価値の高い転職希望者なのになかなか結果の出ないという人がいます。
その人は書類選考ではほとんど通るのですが、面接で良い結果を得られませんでした。そして原因を調べてみると、その理由は完璧すぎる面接対応にありました。
1.面接で結果が出ない主任職経験者
この人は主任職経験者で、書類選考には何社も通過し多数の求人企業との面接を受けましたが、最終選考に進んだ企業でも良い結果にはつながらず、どの求人企業からも内定がもらえていない状況でした。
そこでキャリアコンサルタントと面接練習を何度も実践してみたところ、非の打ちどころのない受け答えが多数返ってきました。
この人は求人企業に良い印象を与えたいという思いで一生懸命考えていたようですが、求人企業担当者からは、「そこまで完璧な仕事ができているのに、なぜ転職をする必要があったのか」「転職して困難や障害にあった時に、すぐまた辞めてしまうのでは」という懸念を与えていたのです。
2.面接の本来の目的とは何か
面接とはズバリ、会社側が「この人と働きたいかどうか」を見極めるためのものです。決して「うまい受け答えをする人」を見極めるためのものではありません。
つまり、会社はできるだけその人の「素の人物」を知りたいのであって、あまりに完璧に受け答えをしてしまうと、その人の人物像を掴めず不安に陥ってしまうのです。
ですので、いかにも「完璧だな」と思わせるの受け答えは逆効果になる場合も出てきてしまいます。むしろ、長所の中にも自分の弱みや短所も含めた「素」を出すバランス感覚が必要なのです。
3.弱い部分から見えること
その弱い部分から面接官が何を知りたいのかというと、次のような点にあると考えられます。
人柄
短所は誰にでもあるものです。しかし面接でそれを見せまいと準備したうわべだけの答えに終始してしまうと、正直さや誠実さが感じられなくなります。どんなにすばらしい経歴や実力があっても、誠実でない人と一緒に働きたいとは誰も思わないでしょう。面接でも短所を取り繕い過ぎると逆効果になる可能性もあります。
客観性
自分のウィークポイントを知っているということは、客観的に認識できているという表れでもあります。誰しも自分の悪いところや自信のないところ知られたくありません。だからこそ、自分のよいところも悪いところもきちんと把握し、逃げずに向き合うポジティブな姿勢を持っている人は好印象なのです。
課題の解決能力
面接官は、その人が自身の短所とどのように向き合ったのかを知りたいと思っています。短所を克服したりカバーしたりするために具体的に行動を起こしているということは、仕事においても、自ら成長していける人だと判断できるのです。
4.求人企業との面接では全てをさらけ出す
この転職希望者は、求人企業の面接事前準備をしっかりと行っていましたが、求人企業に良い印象を与えたいと思うあまり、成功体験や自分自身の強みについて準備を念入りに行っていたのです。
面接の事前準備は、成功体験や強み以外にも転職希望者の弱みや失敗談、自分自身の足らない点の棚卸しも必要となります。そして、弱みや足らない点を今後どう改善していきたいのか、失敗から何を学び、どのように活かしていくのか、などを面接の場で具体的なエピソードを用いて話すことが大切なのです。
5.求人企業との面接練習を
その後、キャリアコンサルタントと面接練習を何度も繰り返し行った転職希望者は、複数のパチンコ企業から内定を獲得し、無事に転職をすることができました。
面接の事前準備は経験の棚卸しが必要と記述しましたが、やはり一人で面接の準備をすることは大変なことだと思います。パチンコ業界での転職において、面接全般が上手く進まないことが多いという人は、一人で悩まずに面接対応をパチンコキャリアのアドバイザーやコンサルタントに是非相談してみてください。