指示待ち型人間になる原因と対処法
パチンコ店の仕事・スキル 2019/8/13
パチンコ業界に限らず、どんな職場でも能動的に働くことができる人と指示待ち型の人は必ずいます。
単純に「指示待ち型人間」と言うと、自分で物事を考えるのを放棄し、人から言われたことだけをやっていればいいと開き直っているタイプだと思われがちですが、実際にはそうではないケースもあります。
パチンコホール店長や役職者にとって、指示待ち型人間よりも能動的に働くスタッフの方がありがたいのは言うまでもありませんが、「指示待ち型人間はダメだ」と決めつける前に、まずはそうした人がなぜ指示待ち型になってしまうのかを考えてみましょう。
1.「指示待ち=何も考えていない」ではない
指示待ち型人間になってしまう原因は、
・プライドが高く、失敗を極端に怖れてしまう
・自身の考えを伝えることが下手なため、口を閉ざしてしまう
・そもそもパチンコ業界に関する知識やスタッフとしてのスキルがない
・もともと向上心がない
といったことが考えられます。
ただし、指示待ち型人間であっても、人から言われたことはきちんとこなし、むしろ能動的に働く人よりも良い仕事をするスタッフも少なからずいます。
つまり、何らかの原因があって、そういった受け身の姿勢になっただけであって、実際にはいろいろなことを考えていたり、他の人にも負けないスキルを持っていたりするのです。
2.指示待ち型人間Aさんの例
とあるパチンコホール店長が自店舗にいた指示待ち型人間であるAさんのケースを話してくれたことがあります。
「Aさんは言われたことはきちんとやるが、自分からは決して動こうとしない。
なぜなのか理由を聞いたら、新人だった時に先輩から『店内清掃をしろ』とだけ言われ、何も分からないなりに自分で考えてやった結果、最終的に『何分かかっているんだ』『なぜここの掃除ができていない』などと全面的にダメ出しをされたそうなんです。
Aさんは、『だったら最初から指示してくれればいいのに』と思いつつ、言い返すことはできず、それからは余計なことはせずに指示を待つようになったというのです」
もし、先輩がもう少し事細かに仕事内容の説明をしていたら、Aさんは指示待ち型人間にはならなかったかもしれません。つまり、指示待ち型になってしまうのは、本人ばかりに問題があるのではなく、上司や周りの人に問題があるケースも考えられます。
3.まとめ
では、どうしたら指示待ち型人間を上手にマネジメントできるのかを考えてみましょう。
掃除を頼む際には「何時までに、どこを、どのように掃除すればいいのか」を伝えれば、相手は仕事内容をしっかり理解できるはずです。もちろん、スタッフの業界歴やスキルによっては、それほど丁寧に説明する必要はありませんが、相手を見て、どのように話せば一番伝わりやすいのかを考えることは大切になります。
役職者や先輩スタッフが普段から指示の出し方をよく考えていれば、事細かに指示することで新人を効率的に働かせることができたり、わざと曖昧な指示を出して、相手に考えることを促したりすることもできるでしょう。
また、指示待ち型人間になってしまったスタッフがいても、その人の良い部分を褒めたり、優しく背中を押してあげたりすることで自信が芽生えれば、やがては自分で考えて動くことができるようになるはずです。
つまり、指示待ち型人間になるのを防ぐだけでなく、能動的な人間に変えていくのも役職者の腕の見せどころだと言えるでしょう。