ルールの遵守はどこまで徹底すべきか
パチンコ店の仕事・スキル 2019/8/8
パチンコホールを運営するなかでは風営法や内規による縛りなど、さまざまなルールがあり、違反すれば営業停止などを含む行政処分を受けることもあります。
違法なことをしていけないのは当たり前として、緊急事態が発生した際に「ルールを遵守すべきか、特例として考えるべきか」という点で的確な判断を下せるかどうかは、日頃の社員教育や個々の判断力にかかっています。
では、実際に2つのケースを挙げるので、皆さんならどのように対応するかを考えてみてください。
1.ケース1 18歳以下の人のトイレ使用
昨今のパチンコホールはお客さんに快適な空間を提供するため、きれいな化粧室を備えているところが多いでしょう。
都市部ではコンビニも多いため、あまり現実的ではありませんが、お腹の調子が悪くなった高校生がトイレを借りに駆け込んできたり、花火大会に行く途中でもよおしてしまった子供の手を引いて母親が入店してきたり……。そんな際はどう対応すればいいのでしょうか。
田舎のパチンコホールで、顔なじみの常連客が今にも漏らしてしまいそうな子供を連れて来た場合、仲良しの店員さんは「18歳以下の人は入場できません」ときっぱり断れるでしょうか。
2.ケース2 車の中に放置されている子供やペットを発見
これまで何度もニュースで取り上げられ、大きな問題になったことで、駐車場に停めた車の中に残してきた子供が熱中症にかかるケースは最近では聞かなくなりました。
しかし、涼しい季節だから問題ないだろうと考えた親が子供を車に乗せたままにしているのを巡回中に見つけたとしたら……。または、ペットが車内に置き去りにされているのを目にしたら……。
店内アナウンスなどを使って親や飼い主を探すことになるでしょうが、命の危険性がほとんどないケースの場合は「余計なことをするな」と逆切れされる可能性もあるでしょう。また、真夏の車内放置など、警察を呼ぶ時間もなく、一刻を争う場合は車の持ち主の許可なく窓ガラスを割ってもいいのかどうか……。
3.まとめ
法律やルールを守ることが何よりも大事なのは言うまでもありません。ただし、超法規的措置とまでは言わないものの、臨機応変に対応すべきイレギュラーなケースを想定しておくことも大切ではないでしょうか。普段からスタッフで話し合いを行い正しい行動をとれるように準備しておくと良いでしょう。