転職理由の伝え方に気をつける
パチンコ面接ポイント 2019/12/3
転職支援サイトを利用する人が抱えている転職理由は、「待遇面の向上」「キャリアアップ」「より良い福利厚生や社風を求める」といったことなど、実にさまざまです。
そうしたなかでも特に近年多くなってきているのは、給与や職位に関する評価制度への不満がもとで転職を希望するというものです。
学生時代のアルバイトや異業種での経験などを通して他企業の評価方法に触れたり、インターネットでいろんな企業の情報を簡単に知ったりすることができるようになったことで、自身が勤める企業の評価制度に疑問や不満を持つ人が以前よりも多くなっています。
しかし転職活動において、評価制度への疑問や不満が転職理由だということを面接で口にする際は伝え方に注意が必要になります。
1.評価制度への不満を抱いたAさんの例
先日は、20代で主任職に就いているAさんから転職相談を受けました。Aさんの転職理由は、まさしく評価制度に対する不満だったのです。
自社の評価制度に不平等を感じる部分がいくつもあり、周りの人の昇進についても疑問を抱くことが多く、将来への不安を感じたことで転職活動を始めたとのことでした。
Aさんは複数の企業で最終面接に進みましたが、内定をもらえずにいたので面談を重ねたところ、どうやら面接の際に「評価制度への不満や疑問」を口にしており、それが悪い印象につながっているようだと分かったのです。
2.実際の評価制度の内容
Aさんが勤めているパチンコ企業の評価制度の内容は、
1)30項目以上におよぶ自己採点表を提出する
2)それを店長と共有し、フィードバックを受ける
3)自己採点表を含むすべての情報をもとに本部と役員が最終的に評価を下す
という流れで昇進や給与査定が決まっていたのです。
そのなかでAさんは、店長によって評価にばらつきが出てくるので、甘い店長なら昇給や昇進に有利なのではないかと疑問を持っていました。
しかし実際は、すべての店長が「評価に関する研修」を同じように受けており、出揃った評価や情報も本部でしっかり確認しているため、Aさんが思うような不平等な状況ではなかったのです。
3.まとめ
評価制度への不満を過度に口にすると、転職希望者が「正当に評価されていない」と自身を過大評価しているように見られたり、「自分よりも劣っている人が昇進している」と他人を妬んだりしているような印象を与えてしまいます。
求人企業は、こうした転職希望者を見ると、「入社しても、また同じような不満を持つのではないか」と疑心暗鬼になるのです。
そうなると、選考がマイナス方向に進みがちになるのは言うまでもありません。
なので、転職活動において、「自己評価」と「他者からの評価」のズレを感じたという経験を活かすのなら、そうした評価のズレを正していくためには、どのようなことを意識して取り組むべきか、自分なりの気づきや考えを求人企業に伝えることが大切になります。
待遇アップやキャリアアップを目的とした転職活動は、ごく普通のことですが、選考に臨む際には「自身の言葉が面接者にどのような印象を与えるのか」をより考えるようにしましょう。