「御中」の使い方 ~知ってるつもりのビジネスマナー
転職雑記 2019/12/26
メールや郵便物を送る時、気を付けたいのが相手に付ける「御中」や「様」などの敬称の使い方です。
ビジネスシーンでは基本中の基本ですが、意外にもその正しい使い方を把握していない人が多いようです。使い方を間違えると、相手に良くない印象を与えてしまいます。
今回は、知っておくべき敬称の正しい使い方を解説します。転職活動で是非、お役立てください。
まずは使う頻度の高い「御中」です。
これは宛て先が個人名ではなく、会社や組織、団体などの宛名の後に付ける敬称です。
(例)
株式会社○○○ 御中
株式会社○○○ ○○部 御中
という形になります。
また、もっとも多いパターンとしては「返信用封筒」が同封されている場合です。この封筒の宛名には必ず組織名の後に「○○○行」と書かれているので、この中の「行」を訂正線で消して「御中」と書き換える必要があります。
なお、「最初から御中と書いておけば良いのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、これはNGです。なぜなら、「御中」という言葉には「敬称」が含まれているため、送り先の会社(人)が自分に敬称を付けることが出来ないのです。
一方、ビジネスシーンでも一番に使われる宛名の敬称の一つが「様」です。
「様」は個人の宛先として送る場合に使用します。相手が目上、目下にかかわらず、個人であればどの人に対しても使うことができる、万能な敬称です。
なお、担当者の個人名が分からない場合なども「様」をつけましょう。
正:株式会社◯◯ 広報部 ご担当者様
最後の付く敬称が「御中」とならなないことに注意が必要です。
ありがちな、間違った使い方の例としては、
(例)
株式会社○○ 広報部 御中
転職 太郎様
一見、正しいように感じますが「御中」と「様」を併用することは無いと覚えておきましょう。
この他に「殿」「各位」などがあります。
「各位」は複数の人に対して敬意を表す場合に使う敬称で、相手が目上の人でも目下の人でも使用OKです。
また「殿」は、一般的に目上の人から目下の人に対して、名前や役職の後に付けて使う敬称で、相手が男性でも女性でも関係なく使用できますが、取引先、お客さまなどに使うと失礼にあたるため注意が必要です。
ただ、現代のビジネスシーンでは使われる頻度は少なくなっているので、「殿」を使う場合は理由がなければ、「様」で代替するのが良いでしょう。
転職活動でよく使う敬称は「御中」と「様」。
履歴書を郵送する場合や、企業の採用担当者とメールで連絡を取る場合など、ほとんどの場合「御中」か「様」を宛名の敬称に使うことになります。
これらは基本的なビジネスマナーで、社会人であれば正しく使えて当たり前とされる内容です。
使い方をしっかりマスターしておきましょう。