求人企業と転職希望者がすれ違う理由
パチンコ転職ポイント 2020/1/7
近年では建築業界や飲食業界、介護業界などが慢性的な人員不足におちいっていると言われています。パチンコ業界でも同様に人材不足というところが多く見受けられ、都市部においてはアルバイト時給を上げて人員確保につなげる動きもあり、人件費の高騰に歯止めがきかない状態になっていると言ってもいいでしょう。
しかし、そうした「売り手市場」でありながらも、採用基準は決して下がることなく、複数者の採用試験を受けても内定をなかなかもらえないと嘆く転職希望者も多々います。こうした「転職希望者」と「求人企業」のすれ違いは何が原因で起きているのかを見ていきましょう。
1.転職希望者に伝わらない現実
パチンコ業界に限ったことではありませんが、求人企業は「企業規模」「社風・理念」「給与・待遇」「福利厚生」など、自社のアピールポイントを大きくうたうようにしています。
中には、社員のキャリアアッププランの具体例や給与の算定方法などを細かく載せている場合もありますが、そうした内容やアピールポイントがしっかり伝わらないことで、転職希望者と求人企業の間ですれ違いが起きてしまっています。
本来なら求人情報を見た際に、入社後5年や10年経ったときにどのような業務に取り組み、キャリアアップを果たしているのかを転職希望者に感じてもらわなくてはならないのです。しかし実際には、求人情報や求人企業担当者の説明だけでは、転職希望者にすべてを理解してもらうことは容易ではありません。
2.内定が出ない理由は転職者にある場合も
「なかなか内定が出ない」と嘆く転職希望者に詳しい話を聞いてみると、本人の考えなどによって選択肢を狭めてしまっていることが原因に考えられる場合があります。また、主任職まで経験した人であれば、年収や職位などにこだわって転職先を探す人も多く見られます。
ほとんどの場合、募集人数以上の応募者がいるため、希望通りの給与や職位を手にするには求人企業が目を引くような人物であることが必要です。即戦力として評価されると同時に、これから先、求人企業に対してどのように貢献していくのかをわかってもらうことが大切になります。
役職採用を望むのなら、アルバイトや一般社員として採用される人よりもスキルや実績があり、光るものを持っていなければなりません。
そうした中でも、年収や職位、福利厚生など、何かを少し妥協するだけでも選択肢が広がり、内定につながりやすくなる場合もあることを、場合によっては考えるようにしましょう。
3.まとめ
以前とは違い、現在の日本では事実上、終身雇用制度が崩壊しており、正社員を雇用することは企業側にも大きな負担になりつつあります。
なので、「求人企業側の採用目的」と「転職希望者が求める条件」がうまくマッチする状況に向かっていくためにも、ひとつの考えに固執せず、新しいものを柔軟にとり入れる姿勢と臨機応変さが必要になるでしょう。