「忌引」きと「慶弔」の違い～知ってるつもりのビジネスマナー｜パチンコキャリア転職ニュース

社会人になると、「忌引き休暇」「慶弔金」といった言葉を見聞きすることが多くなるでしょう。それなりの会社であれば、就業規則にも必ずある項目です。

しかし、「忌引」と「慶弔」の正確な意味や使い分けができる人は意外と少ないようです。

有給休暇にも関連する内容もあるので、ビジネスパーソンとして、ここでしっかりと違いと意味を理解しておきましょう。

■忌引き（きびき）

まず「忌引き」ですが、これはその人の家族や親族が亡くなった場合に、葬儀などのために会社や学校を休むことを言います。

本来は、近親者に不幸があった場合に学校や仕事を休んで「喪に服する」ことを意味しています。喪に服すとは、一定の期間その死を悼（いた）み、身を慎むことを意味しています。

忌引き休暇の日数の一般的目安は、配偶者（婚姻関係にある相手方。夫、妻）が亡くなった場合は10日、父母の場合が7日、子の場合は5日となっていますが、法的な定めは無いので、福利厚生のひとつとして会社の就業規則などに順ずることになります。

ちなみに、忌引き休暇は正社員以外でも取得できるのでしょうか。

実はこれも就業規則次第です。正社員のように忌引き休暇を認められる場合もありますが、契約社員やパート・アルバイトは適用外というケースも少なくないようです。この場合は有給休暇を利用するか、欠勤するしかありません。

また、忌引きの休みについては「有給休暇」となっている会社が多いようですが、無給の所もあるので、あらかじめ就業規則などを確認しておくと良いでしょう。

■慶弔（けいちょう）

「慶弔」とは、結婚や出産といったお祝い事と、葬儀などのお悔み事の両方を意味します。分かりやすく言うと「慶び（よろこび）や慶事（けいじ）」と「弔い（とむらい=葬式）」、つまり「嬉しいことと不幸なことの両方」です。
また「慶弔金」は、社員のお祝い事や不幸に対して会社が支給する手当のことを言います。

「慶弔休暇」（忌引き休暇を含む）は通常の休暇と大きな違いがあります。

会社で働く人の休暇には、法律によって定められている「法定休暇」と、企業が独自に定める「法定外休暇」の2種類があります。

前者には「有給休暇」や「育児休暇」など、良く知られた休暇がありますが、「慶弔休暇」はこれには入らない後者の「法定外休暇」の一つとなります。

ですので、会社は必ずしも慶弔休暇を認める必要はありません。その内容をどうするかは各会社の裁量に任されているのです。極端に言うと、結婚や葬式などで得た休暇が欠勤扱いになったとしても違法にはならないのです。

当然、慶弔や忌引き休暇が有給か無給かについても各会社の就業規則次第となります。慶弔金も同様ですから、こうした内容については必ず会社の就業規則をチェックしておいてください。

最後に、忌引きや慶弔休暇が認められた場合、休み明けの職場では、上司や同僚など周囲にきちんとお礼をしましょう。人間関係を良好に保つためにも大切なことです。