ホワイト企業の特徴と見分け方
パチンコ転職ポイント 2021/11/2
転職活動で応募する際、その企業がホワイト企業かブラック企業か気になりませんか?
「ブラック企業」についての見分け方はよくありますが、ぜひ入社したい「ホワイト企業」については、どのように見分けたら良いのでしょうか?
今回は、転職を考えるにあたり知っておきたい、ホワイト企業に共通する特徴や見分け方について解説します。
1.ホワイト企業の基本
まず、一般的な「ホワイト企業」の特徴を上げてみましょう。
・残業時間が少ない
日々の残業時間が少なければ、仕事も私生活も充実していきますから、ワークライフバランスも良く社員は生き生きと働けるでしょう。
そのような環境を整えることが会社としての理想といえます。
なお、残業がそれなりにあったとしても、「残業時間」と「仕事内容や報酬」とのバランスが取れていれば問題は少ないといえます。
単に残業がないことそのものが、ホワイト企業を示すわけではないことは知っておきましょう。
・コンプライアンスが守られている
ホワイト企業は、コンプライアンスをしっかりと守っています。
コンプライアンスとは「法令遵守」という意味ですが、企業においては労働基準法や税法などの法律の遵守はもちろん、企業が独自に定めた就業規則や、世間に通用する常識や道徳なども含まれています。当然、無駄な「残業」は少なくなります。
コンプライアンスを守って会社を経営していくことは、社員が働きやすくなるだけではなく、企業のイメージも良いものになります。
・財務状況が健全
給料が高く、福利厚生が充実していても、財務状況が悪ければホワイト企業とはいえません。
上場企業の場合は決算資料が公表されているので確認することができます。決算資料を調べる場合、特に気にしたいのが直近の財務状況と中期経営計画です。
しっかりと理解することができれば、企業の方向性や今置かれている状況が理解できます。
転職活動では、企業の財務状況まではなかなか目が届かないかもしれませんが、出来る限りチェックしておきたい項目といえます。
・基本給が高い
企業が高い基本給を設定できるのは、安定した業績を上げているからこそです。
そして基本給の高さは、安定した年収につながります。企業は業績が悪化すると最初にボーナスを減らすことは少なくありませんが、基本給はすぐに下がる可能性は低いものです。
業績が下がっても、基本給自体が高ければ受ける影響も少なくなります。
逆にいえば、基本給が低いと「残業代で稼がなければ」ということになり、過重労働になる可能性があります。
基本的にはこの4点が良ければ、ホワイト企業の可能性がありそうです。
特に残業時間やコンプライアンスは、働く環境に直結する内容ですので、重要度は高いでしょう。
高給が約束されていても、コンプライアンスや労務環境に問題があるなどホワイト企業に直結しない場合もあることに注意してください。
2.ホームページや面接でホワイト度をチェックしてみる
・離職率
入社した人が辞めず、欠員が出ないということであれば、その企業の社員満足度が高いことが予想されます。
企業のホームページや採用サイトなどに掲載される離職率や平均勤続年数は参考になります。
・有給休暇の取得率
有給休暇の取得率が高いということは、職場が有給休暇を取りやすい雰囲気であることが伺えます。
人員が豊富で働く環境が整っているともいえますね。そう考えると、効率的で開放性があり社員のモチベーションが高い職場であることが予想されます。
・社員の裁量
仕事をするうえで、自分の考えや意志で仕事をコントロールできるかできないかは重要です。
上司の指示で仕事をやるだけでなく、自分で考え動いた仕事で成果が出れば、大きなやりがいを感じることができます。
裁量が大きいということは、企業が社員を信頼しているということにも繋がります。
仕事をする上で、「自分の存在意義を感じられるかどうか」はとても大切です。
面接の際にも質問できますから、ぜひ社員の裁量について質問してみましょう。
・女性が働きやすい環境か
日本は、諸外国に比べて女性の社会進出や活躍の低さがよく指摘されています。
そうした中でも女性が生き生きと働いている会社は、それだけでもホワイト企業の可能性が高いといえます。
面接でもこうした点について聞いてみると、その企業の「ホワイト度」が分かるでしょう。
3.国の認定制度をチェックしてみる
意外かもしれませんが、ホワイト企業を見つけるには「国の認定制度」をチェックする方法もあります。
以下の認定制度について、応募企業をチェックしてみましょう。
・「ホワイト企業マーク認定」
正式名称は「安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク」。
厚生労働省が、労働者の安全や健康に積極的に取り組み、高い水準を維持している企業を厚生労働省が認定する制度です。
・「くるみん認定」
こちらも「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証です。育休・子育てサポートに優れた企業に与えられます。
・「えるぼし認定」
これも厚生労働大臣の認定を受けます。女性の活躍を推進している企業に与えられます。
・「ユースエール認定」
若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を、厚生労働大臣が認定する制度です。
4.ホワイト企業は人気が高い
当り前ですが、ホワイト企業は働きやすい環境が整っているので人気があり、多くの人がその求人に応募します。
その中で選考を勝ち抜くには、「応募者のスキルや経験がその企業で求められているものであるか」がカギになります。
ただ、「ホワイト企業だからこの企業に転職したい」という目線だけで応募する企業を選ぶのではなく「自分が転職において何を優先すべきなのか」を改めて整理した上で、ホワイト企業であるということ以外に、ご自身の「転職における条件」や「将来のビジョン」とも照らし合わせて、応募を検討することが大切です。
5.ホワイト企業に転職するには?
まず、気になる求人企業がホワイト企業の特徴を持っているかを確認します。
そうした企業を見つけるには、幅広い視点でより多くの求人を見ることが必要になります。時間はかかりますが、これが一番確実な方法です。
また、面接時に企業の今後の展望等について確認するのも良いでしょう。
現状ではまだ足りない部分があったとしても、未来のホワイト企業像が見えるかもしれません。
「自分がその企業をホワイトにしていく」という意識を持つことも大切です。