退職の挨拶メール|タイミングとマナー
転職雑記 2022/10/18
退職する際、「メールで退職を報告するのは失礼では?」と考える人は意外に多いようです。
しかし、通信の手段としてのメールは、ビジネスだけでなく個人の生活にまですっかり浸透しているツールです。
現代ではメールを使って退職の挨拶をすることは珍しいことではありません。
もちろん、直接会える人には口頭で挨拶するべきですが、会えない人にはメールでも可能です。
1.退職挨拶メールの目的とは?
退職挨拶のメールを送るのは、お世話になった先輩や同僚、後輩への感謝の気持ちを表現する目的に加えて、直接会えない人への挨拶を補完する意味があります。
退職後にまた一緒に仕事をすることもあるかもしれません。
そうした場合、最後の印象は重要になってきます。特に、メールは文面として残るので、推敲を重ねて内容をよく吟味するようにしましょう。
2.社内へのメールは最終出勤日に
社内へ送る場合は、最終出勤日に送るのが一般的です。退職の報告だけでなく「最後の挨拶」に近いイメージで作成します。
そしてマナーとして、なるべく業務に支障がない時間に送るのもポイントです。定時から1時間前~退社までの時間がベストでしょう。
ポイント①
「退職の挨拶」だと分かる表示
メールの場合、迷惑メールや自分には関係ないものとして読まれない場合があります。
そのため、件名は趣旨がひと目で分かるものにしましょう。「退職のご挨拶(○○)」などシンプルに表示します。
ポイント②
退職理由は「一身上の都合」
退職理由は細かく書きたくなるかもしれませんが、込み入った話をしないのがビジネスマナーです。
「一身上の都合」に留めるのがベターといえます。
ポイント③
退職後の連絡先
社内の場合は、挨拶メールに「私用の連絡先」を書いてもOKです。
「今後連絡をいただける場合は下記までお願いします」と、名前と所属先のみを書いたシンプルな署名にしましょう。
3.社外へのメールは、退職日の2~3週間前
取引先など、社外への挨拶メールは目安としては最終出社日から2~3週間前がベターです。
なぜなら、後任者への引き継ぎの時間がその位の期間が必要になるからです。
内容のポイントとしては退職日の明記が挙げられます。また、引継ぎや後任者についても伝える必要があります。
もちろん、一番良いのは後任者と一緒に直接挨拶に行くことですが、難しければメールで伝えるとよいでしょう。
4.一斉送信は失礼ではない
挨拶メールを一斉に送ってしまっても良いのか?結論をいえば「送ってもよい」です。
ただし、一斉送信の場合は宛先に注意しましょう。第3者のアドレスを知られないように配慮する必要があります。
送りたい相手は「bcc」に入れ、自分のアドレスを「To」に入れるのがポイントです。
また、お世話になった人には個別でメールを送るようにすると良いでしょう。
もしも、退職挨拶メールに返信が届いた場合は、「ご返信いただき、ありがとうございます。新天地でも精進してまいります」など、お礼の一言とともに更に返信するのがマナーです。
5.たかがメールされどメール。感謝の気持ちをしっかり込めて
最後だからこそ、気持ちよく終わりたいものです。
テンプレート通りに文章を作れば、失敗なく退職挨拶メールを作成することができます。
言葉では直接言いにくいこともメールに込め、感謝の気持ちを伝えてみましょう。