ゴールデンウィークってそもそも何だ?
転職雑記 2023/5/18
2023年の「ゴールデンウィーク(GW)」は終わりましたが、皆さんは充実した休暇を過ごすことができましたか?
毎年4月末から5月初めの連休は“ゴールデンウィーク”と呼ばれていますが、なぜそう呼ばれるのかご存じでしょうか。
「ゴールデンウィーク(GW)」の言葉は一般的な呼称であり、法律で定義されているものではありません。
また、祝日の内容も時代で変遷しているので内容が分かりづらくなっています。
いまいち、よくわからなかったので、確認してみました。
1.ゴールデンウィークは日本だけ!?
「ゴールデンウィーク」(Golden Week、 GW)とは、日本で毎年4月末から5月初めにかけて休日が続く期間のことを指す言葉です。
ただし、英語にそうした言葉はなく、“Golden Week”は日本だけで使われている和製英語です。
また、海外ではGWのような長期休暇は珍しく、似たような期間は唯一、中国で「黄金周」と呼ばれる大型連休があるだけです。
これは中国政府が経済効果をねらって1999年10月1日から導入した制度で、「周」は「週」の簡体字ですから、日本のGWをモデルにしたと言っても良いかもしれません。
なお「ゴールデンウィーク」以外にも、「春の大型連休」「黄金週間」とも言われています。
ちなみに「大型連休」の呼称は主にNHKなどで使われているようです。
2.GWの始まりは50年以上前
ゴールデンウィークの歴史は実は50年以上前からで、その始まりは1948年(昭和23年)の「国民の祝日に関する法律」施行に遡ることができます。
この法律によって4月29日から5月5日までの期間に休日・祝日が集中したことがGWの始まりです。
しかし、この期間の祝日名は何度か変遷していて、少し分かりづらい内容となっています。
例えば今年、2023年の休日内容は4月29日「昭和の日」、5月3日「憲法記念日」、4日「みどりの日」、5日は「こどもの日」でしたが…
・4月29日「昭和の日」
①1988年(昭和63年)までは「天皇誕生日」(昭和天皇)
②2006年(平成18年)までは「みどりの日」
・5月4日「みどりの日」
1988年(昭和63年)~2006年(平成18年)までは、日曜日、月曜日以外の場合は「国民の休日」(祝日と祝日に挟まれた平日を全て休日にする制度)でしたが、祝日法の一部改正が施行され2007年以降は4月29日が「昭和の日」、5月4日が「みどりの日」に改められました。
さらに、2005年(平成17年)に行われた「国民の祝日に関する法律」(祝日法)の改正により休日の名称および振替休日の規定が変更されたため、憲法記念日やみどりの日が日曜日と重なった場合、「こどもの日」の翌日にあたる5月6日が振替休日になり、その分ゴールデンウィークも延びることになりました。
さらに5月1日には「メーデー」(May Day、国際労働者の日)もあり休日になる会社(従業員)も少なくないことから、長期連休にしやすい状況が揃っていると言えます。2019年のGWでは10連休もありました。
なお「国民の休日」の導入以前は、休日が飛び飛びになっている連休のことを「飛石連休」(とびいしれんきゅう)と呼びましたが、祝日と祝日に挟まれた平日を全て休日にする現在では、「飛石連休」の言葉は使われなくなっています。
3.GWの由来は映画宣伝?
このように、ゴールデンウィークの始まりは50年以上前からということがわかりましたが、「ゴールデンウィーク」という言葉の由来については諸説あるようです。
最も有力なのは映画会社の宣伝で登場したという説。
1948年(昭和23年)の「国民の祝日に関する法律」施行当時、日本はテレビ放送前(日本でのテレビ放送は1953年から)の時代で、娯楽のメインは映画でした。
昭和20年代は日本映画の黄金期で映画館も多数存在しており、長期休みとなる正月映画やお盆映画は大人気でした。
そこで「国民の祝日に関する法律」施行で登場した春の連休に合わせて、正月やお盆映画以上の興行成績を期待して某大手映画会社が作り出した宣伝用語(キャッチコピー)が「ゴールデンウィーク」だったという説です。
今でも人気映画の影響力は大きいものがありますから頷きやすい説ですね。
この他にも、テレビやラジオで視聴率の最も高い時間帯を指す「ゴールデンタイム」が、ゴールデンウィーク由来するという説もあります。
なお、春のGWに対して、秋の「文化の日」を中心とした期間を「シルバーウィーク」(Silver Week、 SW)という言葉もありますが、実はこちらもGWと同じく映画会社の宣伝用語が発祥と言われています。
ただし、言葉として定着しているとは言い難く、「体育の日」を11月1日に、「勤労感謝の日」を11月5日に移すことによって11月3日の文化の日と併せて秋に大型連休を作ろうという政府の構想や、2009年に発生した9月の大型連休、2007年にも当時の与党によって10月末から11月初旬に構想された大型連休として検討されるなど、何度も浮上しては消えている状況となっているようです。
と、まぁ、ゴールデンウィークの「へー」的要素は以上になりますが、個人的な感想としては「まとまった休みが取れてリフレッシュできる期間」であり「パチンコ店ふくめたサービス業にとっては稼ぎ時」という認識にかわりはなく、とにかく有意義に過ごしたいものですね。
ちなみに私は「今年もパチンコ負けたけど楽しめたから良し!」です・・・。