退職について
会社都合と自己都合、印象が悪いのはどちらですか?
会社都合による離職の場合は経営不振や倒産による解雇と想像されますが、一方で、勤務成績不良や就業に適していないと判断された上の解雇や、人間関係の不具合や家庭の事情などでの離職では、選考企業の受け取り方は違ってきます。
近年では経営不振によるリストラや倒産も珍しくありませんので、前者の理由で離職となっても転職においてそれほど影響はありませんが、後者にあたる理由でとなると、転職先に与えるイメージは確かによくないかもしれません。自己都合の退職理由については選考企業が納得できる説明が必要になり、勤務期間や転職回数、転職理由など総合的に判断されます。
また別の観点から言えば、自己都合の場合は本人の意思による退職ですから、退職にあたって働いた賃金や退職金以外のものが支払われることはありませんが、解雇の場合は、企業側が30日前に予告するか30日分の賃金を支払い、すぐに解雇する方法があります。失業給付金の手続きでは、会社都合による場合、7日間の待機後に支給されますが、自己都合による場合は、さらに3カ月以上の待機日数があります。
退職理由は再就職の際とても大切な選考基準ですので、選考企業に対して、正当な理由を説明できるのであれば、退職処理はどのような形でもかまいませんが、例えば失業給付金や解雇手当のために解雇で処理してもらうというケースの場合、今後のことも考えて慎重に検討する必要があります。