法律関係
求人広告に年齢制限を設けるのは違法ですか?
「年齢制限にひっかかって応募資格がない」「書類選考で全て落ちてしまう」というのは、よく聞く話です。仕事をする上で、必要な能力や経験があれば関係無いのでは？と考えますが、実際にこうした事態が存在することは事実です。
さて、求人や採用を行う際に年齢制限を設ける事は、法的に問題無いかどうかは前述したように、能力や経験が十分であれば、単純に年齢だけを理由に応募を受け付けない、採用しないというのは合理的ではありません。雇用対策法という法律では、「労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。」と規定されています。
長い間「努力目標」として扱われてきたこの規定は2007年10月に義務にもなりました。しかし、仕事の内容や雇用の形態によっては、年齢を制限しないと問題が出てくる場合もある為、合理的な理由があれば、年齢制限を行ってもよいことにもなっています。以下がその事例です。
・未経験の若年層を採用する場合
・社内の労働者の年齢層が偏っている場合
・商品やサービスの内容と関係している場合
・年齢と関係の深い能力が必要の場合
・高齢者の雇用促進を図る目的がある場合
採用背景や目的は企業により様々であり、求人広告などを見ても会社がどんな目的で年齢制限を設けているのかという部分については、なかなか確認することが難しいでしょう。そういう意味では設けられている年齢制限が合法か、違法かを判断するのも難しいというのも現状です。
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