転職について
今の給与を維持したまま、転職するには?
まずは参考までに、ご自身の年収が適性範囲かどうかについて調べてみましょう。求人サイトの中には概算ですが適正年収をチェックできるものがあります。適正年収と比べ、現状の条件が大幅に少ないのであれば、転職先の企業を探されてみるのもいいでしょう。
現在の求人状況から考えると、給料が現職、前職を下回るケースも多く見られます。その一方、年収をアップさせて転職する人がいることも事実です。違いは、応募先の企業が技術や経験をどのように評価するかという点です。
これまでは年功序列の給与体系が主流だったこともあり、年齢が高い人を採用する場合も自社の年齢給と同様に初任給を決定していた為、当時はそれほど変わらない給料で転職できました。しかしその後、時代も変化し現在では、その方が積まれてきた実績を重視し初任給を決定する給与体系に変わってきています。その為、転職市場では、その方のキャリアや能力を評価し、入社することで会社にどれくらい貢献できるかを検討するのです。
経験を活かし、給料も現状を維持したいのであれば、ご自身のキャリアや能力が応募した企業にとってどのくらい価値があるかという部分を具体的に示す必要があります。一般的な志望動機や職務経歴では、条件のいい転職はできません。そのためには、応募企業が求めている人材を詳細に研究し、キャリアとマッチングさせることです。漠然と求人誌や新聞を探していてもなかなか希望条件に見合うものは見つからないと思いますので、人材紹介会社へ登録し、カウンセラーに相談してみることも1つの方法です。
また、初任給がすべてではありません。給料がダウンすることは大変なことですが、一時的にせよ家族の方々にも協力してもらい、最低いくらの給料だったら生活していけるかについても算出してみましょう。入社時の給料が高くても、その後昇給がなかったリ、意味もなくダウンするのでは困ります。一時的に給料が下がっても今後昇給の可能性があるのでしたら、具体的なキャリアプランを立てて検討する価値があると思います。