求められるスタッフへの教育・指導スキル
パチンコ店の仕事・スキル 2016/12/29
今回、私が転職のお手伝いをさせていただくことになったのは、35歳の女性・Aさんです。パチンコ業界の法人で接客トレーナーとして、現場での接客指導・調査、研修講師など、教育に関する業務全般に長年携わられており、多くのスキルを持っていました。しかし、一身上の都合でその会社から退職し、その後はパチンコ業界ではない業界で事務職の仕事をされていました。
事務職をしながらAさんは、パチンコ業界で働いていた時のことを度々思い出していたといいます。お客様や従業員といった多くの人々と直接関わる仕事に、Aさんは、非常にやりがいと情熱を感じていたのです。
そうしているうちに、だんだんと事務の仕事にやりがいを見いだせなくなってしまいました。と、同時に、前職で培った経験やスキルを活かして、以前のように教育に携わる仕事に再度挑戦したいという気持ちが湧いてきたのです。
それが、Aさんが私たちパチンコキャリア転職に登録したきっかけでした。
そして、私が担当させていただくことになり、Aさんが前職で身につけたスキルを存分に発揮できる環境があると感じた5社の企業をご紹介しました。その中の3社から内定を頂き、Aさんが「ここなら自分の力が最大限に発揮できそうだ」と感じた1社に入社が決まりました。こうして、無事にパチンコ業界への転職が成功したのです。
1.教育指導ができる人材が求められている
現在、Aさんのように、「部下に対して教育ができる人」「研修講師ができる人」の需要が、パチンコ業界で全国的にとても高くなってきています。その理由は、年々規制が厳しくなってきているパチンコ業界の現状を正面から捉え、人材教育に力を入れている企業が多くなってきているからです。
多くのパチンコホールが、「規制は厳しくなってきているけれど、どうにかして他店と差別化を図りたい」……そんな思いから、よりお客様に選ばれる店舗になるために動いています。その方法のひとつとして、「接客スキルの向上」が挙げられます。
お客様と接する機会が多いパチンコホールのスタッフは、接客業だといえます。ホールスタッフの接客スキルを上げることで、お客様はより楽しく、より快適に遊技することができます。初めて来店した方でも、「また来よう」と、リピーターになるきっかけが生まれるのです。
こうしたスタッフの教育が行える社員が求められるのも自然の流れといえるでしょう。
2.女性の経験者を求める企業は少なくない
特に、その中でも女性の経験者を求める企業は少なくありません。むしろ年々増加傾向があるように感じられます。その理由は、「女性のパチンコホールスタッフに対する指導」という点にあります。
パチンコホールのスタッフも女性スタッフが増えてきています。制服がオシャレ、時給が高い、比較的髪型やネイルが自由……などの理由から、女性のアルバイトスタッフがパチンコホールで働くことが多く、その指導ができる女性社員を求めているのです。
パチンコ業界はまだ男性が多い業界です。男性の社員には、メイクや髪型、ましてやネイルに対する知識など持っていないことがほとんどです。どのように指導すれば良いのかが分からず、困っているパチンコホールも多くあります。曖昧な知識で指導しても、女性スタッフは受け入れてくれませんし、スタッフの士気を下げしまうこともあるでしょう。
3.まとめ
近年、スタッフに対する教育指導の重要性が見直されはじめています。それは、年々厳しくなってくる規制の中で、「いかに他店との差別化を図り、お客様を掴むことができるか?」を考えた結果としては当然のことだといえるでしょう。
パチンコホールには女性のスタッフが増えてきている傾向がありますので、現在、女性スタッフの教育指導ができる人材も求められているのです。スタッフに対する教育指導経験・スキルがあることは、今後キャリアアップに欠かせない要素になってくるかもしれません。