店長の腕の見せどころ!CSR活動の推進が企業価値を高める
パチンコ店の仕事・スキル 2018/1/11
CSRとは「企業の社会的責任」のことです。
現在、どの業界においてもCSRは「社会から信頼を得て企業価値を高めるために大切なものだ」と考える企業が多く、それぞれの企業が顧客や従業員、株主、地域住民といった利害関係者の利益を追求し、「企業と市場」「企業と地域」の発展を図るための活動として様々な取り組みが行われています。
実は、パチンコ業界でも多くのCSR活動が行われているのをご存じでしょうか。
1.パチンコホールでのCSR活動
パチンコホールのCSR活動は、一般的に地域社会貢献関連の活動が多く見られます。清掃活動や地域イベントへの参加・協賛、募金活動、AED(自動体外式除細動器)の設置など、開店前にホールスタッフ数名がパチンコホールの周りだけにとどまらず広範囲を掃除していることも珍しくありません。
また、募金活動だけではなく、プルタブやエコキャップの回収活動をしているパチンコホールも数多くあります。 他にも、スポーツ大会や文化事業の主催や協賛、国内外での「被災地支援」「医療支援」、環境に目を向けた「店内の省エネ活動」「ISOの取得」、従業員に関する取組みでは「出産・育児支援制度」など、様々な活動を行っています。
また、法令を順守し、健全な経営を推進していく中で「ユーザーのパチンコ・パチスロ依存問題」や「子供の車内放置事故防止」にも取り組んでいます。これらの活動を通じて地域社会に貢献することが、地域の人々から愛されることに繋がっていくのです。
2.社員へのCSR活動の意識付け
ここまで紹介してきたようなCSR活動を行うために様々な取り組みをしている多くのパチンコホールは、店長をはじめとした役職者がCSR活動の重要性と意味を理解し、活動を牽引しているところがほとんどでしょう。
しかし、すべてのスタッフが「CSR活動の重要性と意味」をしっかり理解していなければ、接する人々の心を動かすことはできません。例えば、規則として全員で清掃活動をすることになっているから「ただやっているだけ」「やらされている」というスタッフがいては、真に地域の人々から愛される店舗運営は難しいと言わざるを得ないのです。
そのため、ある企業では社員に「CSR活動の重要性と意味」を理解してもらうために活動の浸透を図るチームを設け、社員のチームへの参加を促しています。また、CSR推進責任者の下にCSR推進委員会を置き、研修やワークショップを行うなど、全店舗で情報共有を推進している企業もあります。
こうした「方針」と「体制」は社員一人一人に自分で考えることを促します。その結果、会社からやらされているのではなく、自らCSR活動の意味を理解し、率先して行動するようになるという「意識」や「行動」の変化が生まれるのです。
3.地域貢献活動の重要性
パチンコホールに来店されるお客様の多くが地元住民です。CSR活動を通し、お客様を大切にしている気持ちを伝えることが地域の人々から愛され、必要とされる存在になることにも繋がっていくはずです。
ホール内の業務だけに邁進するのではなく、パチンコホールがある地域を生活拠点にしている人々とより良い関係を築いていくことも重要になります。
各店舗の責任者である店長は利益や稼働といった数字だけを追い求めるのではなく、多くのお客様と地域社会から愛されるパチンコホールを目指し、スタッフを教育すると同時にCSR活動を牽引していくことも大切な職務の一つなのです。
4.まとめ
お客様に対しては、安心して楽しめる遊技環境の提供。社員に対しては、キャリアアップとスキルアップ、夢の実現を支援し、地域社会においては、地域の発展や活性化に貢献。取り引き先に対しては、法令や倫理を守ることによって信頼関係を構築し、環境については、省エネなどのECO活動を推進すること。
こうしたものは「社会から求められている姿」と「自分たちが考える望ましい姿」の実現のために行うものです。現場の司令塔である店長は、CSR活動(CSR課題)を日々の業務にしっかりと織り込み、店舗運営に反映させていく手腕が求められると言っても良いでしょう。
店長職に就いている人、これから店長を目指す人は「パチンコホールと地域社会との繋がり」について、改めて考えを深めることで会社にとっても、地域のお客様にとってもなくてはならない、愛されるパチンコホールを作っていくことができるのかもしれません。