20代のパチンコ転職支援サービス利用者の特徴
転職雑記 2018/11/22
パチンコ業界の転職支援サービスを利用している人の中で、20代の人の多くは、パチンコホールのいわゆる「大手企業」への転職を希望しています。
理由は「パチンコ業界の中でも安定している」「福利厚生が整っている」「新規出店に携わるチャンスがある」など在籍企業で達成できなかったことが実現可能と思われるためです。
どの業界でも多かれ少なかれこうした流れがあるのは当然でしょう。しかし、大手パチンコ企業に勤めるということが、本当に転職者の希望を叶えるものとなるのでしょうか?
今回は、パチンコ大手企業を志望する理由と、大手企業の状況についてまとめています。
1.安定しているパチンコ企業への転職希望者
以前、中小規模のパチンコ企業で主任職を経験している転職希望者の転職支援を行いました。在籍するパチンコ企業は稼働があまり高くなく、周辺の競合店にも負けている状況で将来に不安を抱いていました。
そして、安定した大手企業を志望した転職活動を進め、無事に希望の企業に転職することができました。
ただ、その後の動向もフォローしていましたが、入社から2年経った今でも一般社員として働いています。一般職からの入社が条件という点と、会社には生え抜きの新卒社員が多く、中途入社者がスピード出世することが難しい環境のため、なかなか思うように昇進することが難しい環境のようです。
2.新規出店があるパチンコ企業への転職希望者
また先日も、やはり別の中小規模のパチンコ企業で主任職を経験した方の転職支援を行いました。その方の転職理由は、入社して5年間、新規出店が無く、なかなか新規出店業務に携われないという理由でした。
しかし本当に大手の企業に入社することで、希望の業務に携われるものでしょうか?
実は大手企業では、新規出店は専門部署を設けている企業が多いのです。専門職でもない限りは、入社したからといってすぐに新規出店に携わるのは難しい状況があります。
3.大手パチンコ企業の状況
このように、大手企業はプロパーの社員がたくさんいるため、昇進競争もなかなか厳しいものがあります。確かにチャンスも多いのですが、ライバルも多くいるのです。また、出店店舗数も大手企業は多いでしょう。ですが、その業務に携わることができるかどうかは別問題なのです。
会社の規模が大きいために、安定感はあるものの、相当の活躍や実績を積まないと役職者の目に止まらず、希望通りの仕事や部署に入ることは難しいという大手企業もあります。これはどの業界の大手企業でもある程度同じ状況ですから、一社員として埋没してしまうという可能性もあるのです。
4.中小企業にあるメリット
見方を変えてみると、中小企業の方が新規出店については部署として確立していない企業が多いため、全ての業務に携わるれるチャンスが多く有ると言えるのではないでしょうか。
もちろん昇進も中小企業の方がライバルが少ない分、早く上がれるチャンスが多いはずです。
考え方次第で未来の描き方も変わってくるのです。もちろん転職希望者を全力でサポートすることはお約束しますが、全てが希望通りに行くとは限りません。
本当に転職すべき状況なのかどうかを慎重に見極める必要があります。
より良い転職を実現するためには、自分自身の転職希望と求人企業とがマッチする必要があります。特に20代の転職希望者は初めての転職になるケースが多く、そのような中でも失敗しないためには、転職理由を徹底的に掘り下げて考える必要があります。
大手企業だから必ず転職希望が叶うという訳ではありません。大手や中小といったイメージにとらわれず、しっかりと自分自身に向き合いながら求人企業と希望条件とをすり合わせていくことが、転職成功のカギになるのではないでしょうか。