良い意味での「我慢」をすることで見えてくるもの
パチンコ転職ポイント 2018/11/27
パチンコ業界で転職を考える理由には、給与面や福利厚生面、キャリアアップスピードや会社の方向性など、いくつもあります。
転職希望者は、前パチンコ企業で満たされなかったものを求め転職活動を行い、自分自身の条件を満たした求人企業への転職を決めて行きます。
しかし面接を受け条件を満たした求人企業に入社を決めても、転職先での細かな部分が想像していたものと違い戸惑うケースは多く見られます。
今回は、入社早々に違和感を覚え早期退職まで考えてしまったケースを紹介します。
1.オペレーションの違いを感じる転職者
数か月前に転職支援をした方から、入社して2週間後に再度転職を考えているという連絡を受けました。
理由は業務内容がホールアルバイトと変わらず、自分自身の存在価値が見いだせないでいるというものでした。転職者が在籍していた前パチンコ企業では業務分担が明確に出来ており、店長がホール巡回を行うような現場業務は無かったようです。
あらかじめ面接時には入社条件は確認していたものの、日々の実務は想像していた以上にギャップが大きかったようで、前職で培った経験が早期に活かせないもどかしさも重なり、「店長職へのキャリアップへの不安が大きくなった」ということでした。
2.違いを乗り越えて見えてくるもの
過去の転職者の中で、実務面の違いからこのようなタイミングで再度転職を決断した人を何人も見ましたが、同じような理由で再度転職を考える人が本当に多く見られます。
しかし、どんな転職先でも必ず実務の違いはあるものです。再転職も選択肢ではありますが、転職先では出来ることから精一杯取り組み、小さな実績を積んで行くことで、その先に見えてくるものも違ってくるのではないでしょうか。
3.企業風土に抵抗を感じる転職者
また半年ほど前に、大変厳しい環境のパチンコ企業で店長職を続けてきた人の転職支援を行いました。
店長職以上の高い職位を目指すために転職活動を行い、可能性があると思えた求人企業に転職を決めましたが、入社1ヶ月後に転職を考えていると連絡がありました。
理由はあまりにも仲が良すぎる社風に厳しさを感じられず、前パチンコ企業と真逆の環境に大いに疑問を抱いたためでした。
厳しい環境で働き続け幾度となく厳しい状況を打破してきた経験から、「今後の厳しいパチンコ業界では生き残れないのでは」と感じたそうです。
4.広い視野で転職先を考える
転職した後の結果について良かったか悪かったかという判断は、どうしても前企業が基本となります。そして在籍期間が長い程慣れている前企業の方が良いという結論を出しやすくなりがちです。しかし、前企業の経験だけで判断するのは早計と言えるかもしれません。
現在パチンコ店を経営する企業は約4,000社と言われています。パチンコ業界には4,000通りの社風や経営スタイルがあると考えれば、前企業の経験だけで判断するということが得策ではないということが分かるでしょう。
やはりもっと広い視野で転職先のことを見る必要があるのです。
転職先の企業では、特に現場の実務や企業風土には、前職企業と大きな違いを感じるところでもあります。ギャップを感じたとしてもそれは当然のことなのです。
ですからもう少し時間をかけてその転職先の“水”に慣れる努力や、実績を積むという良い意味での「我慢」が必要なのです。
転職をするということは過去にとらわれず、自分の新しい可能性を見つけることでもあります。新しい気持ちで転職先のことを見ることが出来れば、また違ったものが見えてくるのではないでしょうか。