採用で重要視されるコミュニケーション能力
パチンコ転職ポイント 2020/11/3
「コミュニケーション能力」とは、一般的には「他者と円滑に意思の疎通が行える能力」という意味で用いられています。
社会生活を送る上で欠くことのできない能力であり、最近では「コミュ力」と要約され、学力より重要視されるようになっています。当然転職においても重要なポイントの一つです。
毎年、経団連が発表している「新卒採用に関するアンケート調査結果」では、企業の「選考にあたって特に重視した点」において、2004年度から14年連続で「コミュニケーション能力」が第1位でした。
採用にあたって、如何にコミュニケーション能力が重要視されているかが分かる結果だと思います。
しかし、コミュニケーション能力とは具体的にはどのような要素で構成されているのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省の若年者就職基礎能力支援事業「YES-プログラム」では、実際に企業が若者に対して求めている「就職基礎能力」の具体的な内容の中で、コミュニケーション能力として、
1、意思疎通
自己主張と傾聴のバランスを取りながら効果的に意思疎通ができる
2、協調性
双方の主張の調整を図り調和を図ることができる
3、自己表現能力
状況にあった訴求力のあるプレゼンができる
の3つを定義しています。
このプログラムはあくまで若年層を対象にしていますが、社会人としての成熟度はここでは考慮されていませんから、これらが社会人全般のコミュニケーション能力の「基本概念」であることが分かります。
また、コミュニケーション能力には対面の時だけでなく、電話やメールなどで行うコミュニケーションも含まれます。さらに言葉だけでなく表情や立ち振舞いなど、「非言語」によるコミュニケーションもあり、幅広い要素が含まれています。
そして、ビジネスにおいて求められるコミュニケーション能力には、相手と上手にコミュニケーションを図るという基本的な要素に加え、「相手の要望や課題を感じ取る」、あるいは「上手く引き出すこと」や「折衝や交渉を円滑に進めること」などが求められます。
なお、面接の場においては、面接官との会話でキャッチボールができているのは当然として、さらに押さえておきたいのは、相手の質問の意図や背景への素早い理解です。
即ち、相手の質問をどれだけしっかり「聴けるか」が重要になってきます。単に会話のやり取りだけであれば、表面的な情報しか理解できません。相手の質問の意図や背景をしっかりと汲むことができて、初めて的確な返答や会話が成り立ちます。
このようなことが自然にできれば、コミュニケーション能力について「マイナス印象」を持たれることはないはずですが、「プラス評価になるか」というとそれはまた別の話しです。
採用する側の求める人材層や職種、マネジメント領域にもよりますが、これまでの仕事内容や実績、マネジメント経験や実績、人生経験などから判断します。
社会人経験が浅い20代若手の採用であれば、「明るい」「感じが良い」「質問にはきはきと受け答えしている」といった、コミュニケーションの印象によって判断されることも少なくありませんが、社会人経験が豊富なベテランやマネジメント層の採用の場合は、コミュニケーションが円滑ということはあたり前で、「新たな環境でもゼロベースから人間関係や信頼関係が構築できそうか」、「人を通じて成果をあげられそうか」など、【コミュニケーションも含めた対人関係能力】の観点から総合的に期待値を図っているのです。