結婚予定者の転職タイミング
転職雑記 2023/2/21
ライフステージが大きく変わる出来事の一つに「結婚」があります。
結婚に対する価値観は人それぞれで、まさに十人十色だと思いますが、確実に考慮しなければならないことは「結婚後の生活」でしょう。
多くの方が「仕事の対価」として収入を得ていることと思いますが、結婚をすれば収入支出バランスは大きく変わってきますし、求めたい環境や求められる責任も変わってきます。
将来の夢や目標、キャリアビジョンなど仕事とプライベートの両立について悩み「転職すべきかどうか」といったご相談を受けることがしばしばあります。
1.何のための転職か?
転職も結婚も人生における大きな転機といえるでしょう。
二つを同時に考えることはかなり大変なことで頭を抱えがちですが、あわてず冷静に転職についてみつめてみれば、以下のようなことに立ち返れるはずです。
・勤務地を変える?
・働き方を変える?
・働く環境を変える?
・人間関係を変える?
・業種を変える?
・職種を変える?
など
転職の概念について大枠を述べると「人生を豊かにするための手段」のひとつで、結婚という大きな転機を迎えるにあたり、「パートナーと共に歩むこれからの人生を豊かにするためにどのような選択をするか」と言い表すことが出来ます。
2.転職活動のアクション自体は大きく変わらない
・希望条件を洗い出す
・妥協条件と絶対条件を選別する
・収入支出バランスシートを作成する
・経験スキルを整理する
・転職しなかった場合のリスクを洗い出す
・転職した場合のリスクを洗い出す
結婚が動機の転職ケースは「家庭の時間を増やしたい」「仕事とプライベートの両立」がテーマになることは多く、同時に収入面が課題となることがほとんどです。
一時的な収入減は承知のうえで環境改善や将来性を求めて転職を検討する場合、事前に「パートナーを含めた収入支出バランスシート」を作成しておき、ボーダー年収(月収)を算出しておくことや切り詰められる項目を選定しておくことをオススメします。
3.転職のタイミングは結婚前?結婚後?
「結婚前、結婚後のどちらのタイミングで転職するのがよいか」については【どちらともいえない】という回答になります。
何故なら『求人・転職市況感』に大きく左右されるからです。
理想とする企業の求人が自分たちのベストなタイミングで市場に出るとは限らない以上、転職を視野に入れた段階から意識的に転職マーケットをリサーチ、気になる求人企業があれば研究を行いつつ選考に進み、納得度の高い待遇や条件提示が転職のベストタイミングといえるでしょう。
また、結婚前、結婚後のどちらの転職パターンでも、住宅ローンなど勤続年数がポイントになる大きな買い物予定については考慮する必要があります。
4.パートナーとよく相談を
たとえば家事や休日の過ごし方、転勤があるかどうかなど、パートナーと価値観やライフスタイルをすり合わせておくことは大切です。
そのうえでミスマッチのないよう調整しながら転職活動を進めるべきですが、「転職先が決まってから現職を退職する」ことは後のトラブルを避けるための必須条件ともいえるでしょう。