「電チュー」と「電サポ」の違い
パチンコのユルイ雑学 2023/11/21
つい先日、とあるハンバーグステーキ店で何を食べようかメニューをみたところ、通常メニュー表には「直火焼サーロインステーキ」、期間限定メニュー表には「キングサーロインステーキ」と表示がありました。
グラム数、イメージ画像、値段など目視で確認できる内容は一緒で『同じに見えるが何が違うんだろう?』とスタッフさんを呼んで聞いたところ、わかっておらず、『たぶん、一緒だと思います』との回答。
モヤっとしたまま、直火焼サーロインステーキを頼んだのですが【同じなら商品名を統一すれば良いのに】と、心でつぶやいた次第です。
さて、本題です。
よく使われるパチンコ用語に「電チュー」と「電サポ」があります。
どちらも同じ部分のことなのですが、「電サポと電チューって何が違うの?」と聞かれたら、きちんと説明できるでしょうか。
「電チュー」と「電サポ」の違いと言われても、どちらも「電動チューリップ」についてのことなので、イメージが重なって分かりづらいかもしれません。
しかし、その違いは明確で意味合いもまったく違いうものです。
1.電チューとは?
「電チュー」とは略語で、正式名称を「電動チューリップ」と言います。
パチンコで「チューリップ」と言えば、パチンコファンなら誰でも知っているポピュラーな入賞口のことですね。
花の「チューリップ」に似ているその形から名付けられました。
一度入賞すると開き(次の玉が入賞しやすくなる)、再度入賞すると閉じるその動きは役物の原型とも言われ、パチンコの草創期から搭載されている機構です。
登場当初は電動ではなく玉の重みで開閉する仕組みでしたが、パチンコが電化されるとともにチューリップも電動に変わっていきました。
現在の電チューは主にスタートチャッカーとして設置されています。
そのため初心者には「電サポ」との区別が付きにくいのです。
なお、電動チューリップは盤面の他の位置にもあり、特に右打ち時に対応する電チューも知られています。
もちろんスタートや右肩以外の位置にあるものも電チューであることに違いはありません。
2.電サポとは?
「電サポ」も電チュー同様に略語で、正しくは「電動チューリップサポート」となります。
よく使われる「電サポあり」と同じ意味で、通常時に比べて電チュー開放が頻繁になり(サポート状態)、開放時間も大幅に延びるのが特徴です。
それによって玉を減らさず(減りにくくなり)、通常時(電サポなし状態)より有利に大当たり抽選を受けることができる状態になります。
電チューが開くには「玉がスルーを通ること」が必要になります。
「スルー」(通過センサー)を通過すると電チュー用の「特別図柄2」のデジタルによる抽選が行われ、当選すると電チューが開きます。
電サポ中は特別図柄2の当選確率が通常時より高くなっています。
特別図柄2のデジタルは盤面隅の目立たない位置にあることが多く、注視していないと当たりには気付かないため、抽選に当たった場合は電チューが解放して気付くことが多いでしょう。
この電チューの開放抽選を行う「特別図柄2」は、大当たり抽選する「特別図柄1」とは別の抽選機構です。
ちなみに大当たり抽選もメインデジタル(主に中央液晶)は一種のダミーで、実際にはやはり目立たない位置にある「特別図柄1」デジタルで抽選しており、その結果をメインデジタルで表示しています。
3.電サポの契機
多くの機種では大当り当選&ラウンド消化後が契機となって電サポが始まりますが、一部機種では、突然確変や突然時短を契機に電サポ開始となるケースもあるほか、2020年からは「遊タイム」を搭載した機種も多数登場しています。
また、機種のスペック表などによく書いてある「電サポ次回まで」とは、「次回の大当たりまで電サポが続く」という意味です。
この他、電サポの付かない確変状態は「潜伏確変」と呼ばれ、現在も採用している機種が多くなっています。
確変状態で電サポが発生していれば頻繁に電チューが開いて確変が分かりますが、電サポが無いと確変かどうか表面上は分からない場合が多いのです。
「電チュー」と「電サポ」の違いや状態を理解できれば、機種の内部で起こっている変化も分かり、パチンコがもっと楽しくなっていくことでしょう。
パチンコ店のスタッフであれば、お客さんに聞かれた時のためにも、しっかり把握しておくことをオススメ致します。