大きなアピールポイントになる「失敗経験」
パチンコ転職ポイント 2018/4/9
パチンコ業界に限らずどんな仕事であっても、働いていると、何かしらで失敗してしまうことがあります。どんなに注意していても、人間ですから、小さなミスは防げないでしょう。
大小はあるかと思いますが、みなさんも一度は失敗を経験しているんじゃないでしょうか。では、自分がしてしまった失敗について、詳しく思い出すことはできますか?いつ、どんなときに、どんなことになってしまったのか。そして、あなたはそれにどのような対応をし、どのようなことを思ったのか……。
失敗はできるだけしたくないものです。そのため、すぐにその記憶を忘れ去ろうとしてしまう人がほとんどだと思います。もちろん、いつまでもくよくよしていては、次の仕事にも支障をきたすことになってしまいます。なので、「早く失敗を忘れて、前向きにならなきゃ」という気持ちも大切ですが、転職活動においては、「これまでの仕事の中で、どのような失敗を経験してきたか」という質問に対する答えを求められることがよくあるのです。
それでは、求人企業は転職希望者の失敗談を聞いて、どのようなことを思い、どのようなことを評価の基準にしているのでしょうか。今回は、転職活動における「失敗経験に関する質問」について考えていきたいと思います。
1.失敗経験を通して伝わるもの
ある求人企業の社長に、30代の転職希望者を選考するときに、どのような点を見ているかを尋ねてみると、「それまでどれほど多くの失敗と成功をしてきたか」という答えが返ってきました。
その社長がいうには、「成功経験はもちろん大事だけど、それと同じくらい失敗経験をしているかがとても重要。成功ばかりしてきて失敗を知らない転職希望者……つまり、挫折を知らない転職希望者は、ちょっとの衝撃でダメになってしまう恐れがある。もし転職をして新しい環境になって、壁にぶつかったときに乗り越えられるかがわからない。転んだときにちゃんと這い上がれるかがとても心配」とのことでした。
つまり、過去に失敗経験がない転職希望者は、この先、何か大きな失敗をしてしまったり、大きな困難が立ちふさがったりしたときに、ちゃんと自分の力で乗り越えていけるかがわからないから不安だということです。
もちろん、過去に目立った失敗経験がないからといって、その人が失敗に弱い人だということにはなりません。しかし、失敗経験を語れる人よりも、「失敗でダメになる可能性がある」と思われてしまいやすいのです。その点では、転職活動でマイナスになってしまうといえるでしょう。
2.経験はマネジメントをする上でも重要
そして、社長は、「挫折したときの悔しさと、成功したときの喜びの振り幅がその人の人間性を決めている」とも言っていました。
特に30代の転職希望者であれば、今後は主任や店長といった、部下を持つ立場として働いてもらうことを念頭に置いています。なので、失敗をはじめとするさまざまな経験をしていることは、部下のマネジメントをしていく上でも非常に重要だと考えているそうです。だからこそ、この求人企業では、「失敗経験を教えてください」と、必ず聞くといいます。
3.自分の経験を見直す
転職活動をはじめるにあたり、一度自分の失敗経験について思い返してみるようにしましょう。たとえ大きな失敗を経験したことがなくても、きっと何かしらの体験があるはずです。
面接で失敗経験を話すのは、「過去にどれだけ大きい失敗を経験したか」「どれだけ多くの困難を乗り越えてきたか」を自慢するためではありません。「失敗に対して、どのように向き合ったか」という姿勢を伝えていくためのものなのです。
なので、失敗の大小は関係ありません。自分が経験したことを思い出して、そのときのことを一度書き出してみるようにしましょう。失敗を思い出すのは辛いことかもしれませんが、見直してみると、意外な発見があるかもしれません。
4.まとめ
「過去の失敗経験」は、求人企業の面接でよく聞かれることです。理由は、「失敗に対してどのように向き合ってきたか」を聞くためです。
主任や店長を視野に入れた30代の転職希望者ならば、なおさら、豊かな経験は必要です。
働いていれば、誰でも一度は失敗くらいあります。転職活動においては、大きなアピールポイントになる可能性があるので、しっかりと見直してみるようにしましょう。