近年のパチンコ業界における求人状況
パチンコ市場規模・動向 2019/9/17
近年日本では出生率の低下という問題があり、労働者人口も年々減少しているのは多くの人が知っていることだと思います。
ある統計では、このまま労働者人口の減少が続くと、2030年頃には労働者の数が人口の半数を割り込むことが予想され、現役世代への負担がいっそう大きくなると言われています。
そんな状況もあって、2009年頃から有効求人倍率は右肩上がりになっており、2018年には1.6倍を記録。転職希望者の数よりも求人数が上回っている状態が続いています。
パチンコ業界も例に漏れず、求人数自体は多いのですが、予定している社員やアルバイトの数をしっかり確保できている企業は決して多くありません。そうしたなかで、転職支援サービスへの求人依頼もますます多くなっているのです。
1.簡単に内定が出るわけではない
パチンコ業界の現在の状況は、いわば「企業の採用意欲が高まっていて、求人数が増えている」ということです。
そうした状況を考えると、転職希望者は「何社からも簡単に内定がもらえそう」「良い待遇で採用してもらえるのではないか」などと思いがちですが、現実は必ずしもそうではありません。
優秀な人は複数の企業から内定をもらっている反面、経験や実績に乏しい人はたくさんの採用試験を受けてもなかなか結果が出せずにいます。また、経験や実績がなくても、「うちの会社に合う人物性かどうか」について重点的に見ている会社も多くあります。
2.求人企業は安易に妥協しない
パチンコ業界の企業が新卒者採用を始めてから約20年が経過しました。
現在では多くの企業が新卒者採用を行って、たくさんの優秀な人財を採用し、また来年以降にも新卒者採用を新たに始めるという企業もあります。
とはいえ、求人企業側は採用基準を定め、自社にうまくマッチする人材かどうか、冷静に判断を下しています。自社を長く支えてくれる優秀な人を採用したいと考えるパチンコ企業の採用基準は、「売り手市場」と言えるなかでも、むしろ年々上昇していると言っても過言ではありません。
また、一度上がった採用基準を安易に下げるような企業はないでしょう。採用基準を下げることが、自社の「成長の鈍化」「サービスの低下」につながることが分かっているからです。
現在のパチンコ業界は人員不足に悩まされていますが、将来を見据えている求人企業ほど、目先の安易な採用人数にとらわれることなく、意欲の高い転職希望者の採用を真剣に考えています。
3.まとめ
基本的に転職は一生のなかで何回も繰り返すものではないでしょう。また、求人企業側も「行き当たりばったり」でその場しのぎの採用活動をすることはありません。
なので、求人の多い今だからこそ、「自分がパチンコ業界でどのようなことをしたいのか」「これまでの経験が活かせるのはどの求人企業か」などをしっかり考えた上で、採用試験や面接に臨むことが大切になります。