退職理由の「一身上の都合」とは?
パチンコ転職ポイント 2021/2/23
退職届を書く際に「一身上の都合」という言葉がよく使われます。
「一身上の都合」とは、分かりやすく言うと「個人的な事情」という意味ですが、そこには二つの側面があります。
一つは結婚や出産、引越し、病気、ケガなどから家族の病気やその介護などまで、まさにプライベートな事由です。
もう一つは同じ個人的な事でも、自身のステップアップや人間関係、給与・待遇などへの不満といったマイナス的な、あまり明らかにしたくない事由もあります。
法律上も退職理由を詳細に伝える義務はありません。
これらの背景から「一身上の都合」は便利な言葉となり、退職理由として定着してきたのです。
今回は、この「一身上の都合」の使い方、注意点などについて解説します。
1.「一身上の都合」が使える場合と使えない場合
「一身上の都合」が使える場合
冒頭でも述べたように、会社の事情とは関係ない「個人的な事情」の場合の退職で使うことができます。これがいわゆる「自己都合退職」になります。
「一身上の都合」が使えない場合
一方、自分の意思とは関係ない退職は「会社都合退職」になり、「一身上の都合」という言葉は使えません。
会社都合退職は、多くは業績不振やリストラなどでの退職ですから、そうした場合は一身上の都合にはならないのです。
なお、会社都合退職は失業給付金を受ける際に「自己都合退職」より優遇されるので、この場合は逆に、「一身上の都合」による「自己都合退職」で処理されないよう注意する必要があります。
2.一身上の都合が退職理由のときの書き方
「一身上の都合」と似た言葉に「自己都合」「私事」などがありますが、退職届や履歴書などビジネスシーンで使う文書においては「一身上の都合」を用いるのが一般的です。
自己都合や私事を使っていけないことはありませんが、ビジネスマナーとして普及している「一身上の都合」を使うのが無難と言えるでしょう。
基本的な記入内容ですが、日付、退職理由、名前、会社の正式名称や代表者名などを書きます。退職理由には「一身上の都合による退職」と記入します。
退職理由を具体的に書く必要はありませんが、転職活動の際、面接担当者から「一身上の都合」の内容について理由を問われるのがほとんどなので、簡潔に説明できる準備しておく必要があります。
退職理由をまとめる際は、前職の愚痴にならないように注意しましょう。
3.まとめ
また、退職する際に「一身上の都合」と退職届に書いた場合、上司によっては深く聞いて来ない人もいますが、その理由を問われる場合の方が多いと言えます。
言いたくなければ言わなくてもよいですが、円満退社を実現できなくなる可能性がありますので退職理由は可能な限り伝えるべきでしょう。
このような点にも留意して、「一身上の都合」を上手く使っていただければと思います。