給与欄に表示される「インセンティブ」について
転職雑記 2024/1/9
求人情報の中で、給与欄に「インセンティブあり」と記載されているものがあります。
ビジネスシーンでよく使われるこの「インセンティブ」について、なんとなく「成績が良いともらえるお金」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
確かにインセンティブは成績によって給料以外でプラスされる報酬ではありますが、金銭や物品以外のインセンティブもあるのはご存じでしょうか。
今回は、インセンティブについて確認したいと思います。
1.インセンティブの意味
「インセンティブ」(incentive)とは英語で「刺激、動機、誘因」あるいは「奨励金、報奨金」などを意味する言葉です。
特に代表的なインセンティブは、金銭や物品など報酬型で「物質的インセンティブ」と呼ばれ、社員の意欲や生産性を高めるために導入されています。
しかし、インセンティブには報酬タイプ以外にもいくつかの種類があります。
2.インセンティブの種類
ビジネスシーンにおけるインセンティブには金銭以外のものもあります。
また、近年は報償的なもの以外の「社員と会社とのつながりを強化する施策」という面も意識されるようになってきています。
①物質的インセンティブ
「物質的インセンティブ」は、数種類あるインセンティブの中で最も知られている代表的なものです。
特に金銭インセンティブは、目標達成率や契約件数、売上高などの条件を設定し、達成すると給与などに加算されたり、報奨金として支給されたります。
また、資格やビジネススキル講座を受講できる「インセンティブ研修」といった内容のものもあります。
②評価的インセンティブ
社長賞や会社MVPなどの「社内表彰」もインセンティブの一つです。
報酬として旅行券、オーダースーツなど、①のように物品報酬が付属している場合や、リーダーなど昇進する場合もあります。
会社からの目に見える評価は、他の従業員から称賛され本人のモチベーション向上につながるという意味合いもあります。
③人的インセンティブ
上司や先輩などの人間性によって行動を促したり、モチベーションを上げたりするインセンティブです。
「これがインセンティブになるの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、良好な人間関係はモチベーションに大きく影響します。
近年はこうしたモチベーション向上の環境整備もインセンティブと考えられるようになっています。
以下の④⑤も同様のインセンティブです。
④理念的インセンティブ
企業理念や価値観への共感によってモチベーションを高めるインセンティブです。
例えば「社会に貢献する」「困っている人を助ける」と言った企業理念を明確にすれば、理念に共感する人材が集いやすくなります。
企業理念や価値観に共感して働くことは、自身の理念や価値観と連動してモチベーションの向上に大きく影響するといえそうです。
⑤自己実現的インセンティブ
仕事を通して社員のビジョンやライフプランを実現させることにより、モチベーションを高めるインセンティブです。
このインセンティブの内容はさまざまですが、「やりがいのある仕事を任せる」「キャリア形成に必要な研修を用意する」「興味がある外部研修に参加させる」などが該当します。
3.インセンティブを正しく理解して応募しよう
このようにインセンティブには様々な種類があります。
一般的な金銭や物品によるインセンティブの場合は、どのような内容なのかをよく確認するようにすると良いでしょう。
また、近年は報酬型のインセンティブとは別に、モチベーション向上させるインセンティブも増えていますので、そうした視点も含めて企業研究をするのがオススメです。